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ハイヒールについて


変形性膝関節症にかかった患者さんを観察すると、ほとんどの方がO脚、あるいは蟹股と一般に呼ばれる足変形を示します。内反変形、内側型とも呼ばれるこの膝の変形は、特に日本人の女性に多く、若い頃から発症していて、自覚症状が無い方も多いものです。

しかし、周囲から見れば姿勢が斜めになっていたり、そのことで無理な姿勢を維持しているようにも見えます。例えば、椅子に座っている状態では正常なのですが、いざ立ち上がって膝を伸ばすと膝が外側に広がってしまい、関節の内側に荷重が集中します。

また、太腿が外側に捻れているのも特徴です。内側に集中する状態を長い間維持していると関節軟骨がすり減ってきますが、ハイヒールを履いている女性は、スニーカーを常用されている場合よりも変形が大きくなりがちです。

ヒールの高さが高いほど、膝にかかっている負担も常に大きく、つま先立ちしているような感じの場合は特に太腿にも体重がかかります。

アメリカ人の研究チームによれば、ハイヒール着用によって関節に悪影響を及ぼす他に、歩行の速度が低下したり、歩幅の減少が見られることが分かっています。

またフットケア外来を受信する患者さんで、ハイヒールを使用している方の確率も高く、外反母趾の一番の原因とも言われています。

また日常的にハイヒールやパンプスを使用する若い女性は、全体の7割以上を占めています。女性の関節は柔らかくできていて、足元からの衝撃を男性よりも受けやすく、太腿の筋肉も男性ほど強くありません。

フットケアの機関でも女性にはスニーカーやクッション性の高い靴の着用を常に勧めています。仕事の関係上、ハイヒールを長時間履いて立ちっぱなし、という方も多くいます。

このような場合は、通勤用の靴を変えるなどの工夫も大切です。ダイエットなどの美容にも大きく影響するのが膝の変形です。せっかくダイエットしたのにより変形が強調されてしまうと、やはり満足したしないの問題ではありません。

このようにハイヒールは変形性膝関節症だけでなく、外反母趾など、体に様々な悪影響を及ぼす履物ですので、出来るだけ避けるようにした方が懸命と言えます。

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